『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』(丸山正樹)

いーちゃのONE PIECE

『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』
(著者:丸山正樹)
(ナレーター : 岡井カツノリ)

Audibleにて聴了。
紙の本もシリーズで買いました…📕🥹

なぜ長い間この本の存在を知らなかったんだろう?という強烈な思い。

「ことば」を伝えるということ。
改めて考えさせられる作品でした。

デフ・ヴォイスとは「ろう者の声」――手話のことを指しています。
この作品は『Coda(コーダ)』(両親がろう者で子供は聴者)が主人公で、その立場をよく理解して描かれていました。

手話は一つの言語。
Coda(コーダ)の存在、手話には「日本手話」と「日本語対応手話」がある、ということは知ってはいましたが、手話に関してはお恥ずかしいレベルで齧った程度の勉強をしたくらいで何も身につかないまま。
(一応手話検定ごくごく初級レベル)
実際に通学して手話をマスターした友達が、手話を学ぶきっかけになったエピソードを聞かせてくれたことも思い出しました。

小説の中で幾度となく問われる疑問。
「あなたは、ろう者側?それとも聴者側?」

手話を母語としている人たちは「ろう者側」として分けられ、音声言語を母語としている人たちは「聴者側」として分けられる。
誰もが日常で何かを伝えるための手段として用いられる言語で、なぜ分ける必要があるの?という疑問。

一口に「ろう者」と言っても様々で、手話、発声、読み書き、それぞれ必ずしも出来る人ばかりとは限らない…ということが詳細に描かれていることに感銘を受けました。

コーダの主人公が手話通訳士になるまでの葛藤や、警察や法廷での通訳を通して「ろう者」と「聴者」の間にいかに大きな壁があるかということが描かれていく中で少しずつ理解できたような感触…いや、本当の意味で理解ができたとは到底思えませんが…。

実際の手話動作を文字で表現されているのもとても良かったです。
小説の中の手話はこんな私でも知っているものだったので、より身近に感じることができました。

「ことば」「伝える」
自分の明日が少しずつ明確になっていくような感覚。
学びは永遠♾️
前に進めずとも前は向いて生きていきたい。

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