【本を読もう】絵本『アーコのおみまい』

いーちゃのONE PIECE

いーちゃのカテゴリータイトルを「私のONE PEICE」にした理由は、娘が大好きだった絵本『わたしのワンピース』から付けたということを書きました。

私自身も思い出深い絵本がいくつかあります。
今では絶版になっていますが、当時出版されていた小学館の創作童話シリーズの中の『アーコのおみまい』です。

母にねだって何度も読んでもらった大切な一冊。
アーコという女の子が一人でおばあちゃんのお見舞いに行くという物語です。

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「におうぞ におうぞ こいつはたまらん ちょっとその味みてみたい」

という言葉のリズミカルさと動物たちの挿絵とは裏腹に、この場面はとても怖くて仕方ありませんでした。
でも何故か何度も読んでほしくなるという不思議な絵本でした。

ページを捲るたびにその場面が怖くてたまらない。
「大好きなおばあちゃんのところにお見舞いに行かなくちゃ!」
というアーコという小さな女の子の責任感。
とても怖い体験だったけど、それを乗り越えた時に強さと自信になっていく。

「乗り越えることはとても大変だけど、その先には素晴らしいことが待っているよ」

と、多くの子どもたちに伝えたかったのだろうなと思います。

絵本は可愛い、楽しい、嬉しいなど、ワクワクが詰まっているものが多い中、この『アーコのおみまい』は違った目線から描かれています。

子ども向けの絵本としてはとても斬新で、当時は稀に見る新鮮な絵本だったのではないでしょうか。
だから子供の頃に感じた強烈な印象が残っている気がします。

娘たちにも読んであげたいと思い、探していた当時はどこにも見つからなかったこの本。
古本として売られているのを見つけた時は本当に嬉しかった!
(さすがにお値段は高いですが…)

今の子供達の心にも必ず響く、勇気をもらえる一冊です。

もう一回読みたいなぁ。

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