【本を読もう】『宙ごはん』(町田そのこ)

いーちゃのONE PIECE
Screenshot

やっちゃん!!!
ついそう叫びたくなります。

Audibleにて聴了

“いい人” がたくさん出てきます。
でもそんな ”いい人” は過去に様々な事情を持った人たち。

“いい人” って?
“優しい人”って?

言葉にすればたった一言だけれど、ちゃんと説明できる人はきっと少ない。

自分のつらさに気づいてくれた人。
自分でも分からなかったつらさ、欲しかったもの、してほしかったことに気づかせてくれた人。
声をかけてくれた人。
頭を撫でてくれた人。
手を繋いでくれた人。
背中に手を当ててくれた人。
何も聞かずに静かに話を聞いてくれた人。

この物語は、そんなたくさんの “優しい人” たちが登場します。
そして皆、過去に悲しい経験をし、心に傷を負ったことがある人たち。

だからこそ、
本当の優しさを知っている。

この物語では、タイトルにもなっている【ごはん】がいつも中心にある。
誰かのために作ったり、誰かに作ってもらったり、一緒に食べたり。
日々当たり前の【ごはん】によって心が震える。ほっとする。元気になる。

時代や世代によって少しずつ変化していく価値観の中で、【ごはん】の在り方について改めて考えています。

みんなでテーブルを囲んで、美味しいものを、ただ「美味しいね」って言いながら食べる。
それだけで救われる気持ちがある。
おなかがいっぱいになると不思議と心が元気になってくる。

「まずはお腹いっぱい食べるんだぞ。その後で話を聞くぜ!」
やっちゃんの声が聞こえてきそうです。

そして今度は自分が誰かの気持ちに気づいてあげたい。
自然とそういう気持ちが心の底から湧き上がる。

こうして優しさの連鎖が続いていく。

読み終わった後、
誰かのためにご飯を作りたくなる。
誰かと一緒にご飯を食べたくなる。
きっと、誰かに会いたくなる。

ギューっと胸を掴まれるような。
気づいたらじわっと涙が滲んでしまう。
心が震える物語でした。

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